- はじめに
- 家は「建てたときの自分」だけが使うものではない
- 父は平屋育ちで「二階建て」に憧れていたらしい(笑)
- そんな父も、今は2階へ上がるのがしんどいときがある
- 我が家は「歩行器や車椅子でも暮らしやすい」を意識した
- 引き戸は、老後だけでなく子育て中も便利だった
- 広いトイレが最初に活躍したのは「老後」ではなくトイトレ(笑)
- トイレを2ヶ所作ったおかげか、今のところ争いは起きていない(笑)
- 低いスイッチとコンセントには、思わぬデメリットがあった(笑)
- 床に座らない生活を想定していた
- 私は掘りごたつを作りたかった(笑)
- 現在の床は、おもちゃだらけです(笑)
- ロボット掃除機を動かすために、まず人間が片付ける(笑)
- 平屋にしたけど、二階建ての階段が大活躍したこともある
- 結局、平屋にも二階建てにもそれぞれ良さがある
- 「老後のための家」ではなく、家族の変化に合わせて使える家にしたい
- まとめ|何十年後も、そのときの家族に合う家であってほしい
はじめに
こんにちは、45自由です。
我が家は、新築で平屋を建てました。
家づくりで考えたのは、今の暮らしやすさだけではありません。
私は医療・介護に関わる仕事をしていて、年齢を重ねたり、身体が不自由になったりすると、今まで普通にできていたことが難しくなる場面を見ることがあります。
階段、ちょっとした段差、狭いトイレ、床からの立ち上がり。
今の自分には何ともなくても、30年後、40年後も同じとは限りません。
そこで我が家では、
「もし将来、歩行器や車椅子を使うようになっても、できるだけ暮らしやすい家にしたい」
と考えて設計しました。
……と書くと、かなり先まで完璧に計算して家を建てたように見えるかもしれません。
実際に暮らしてみると、
床には子どものおもちゃが散乱し、ロボット掃除機を動かす前に人間が片付けています(笑)。
未来を考えて家を作っても、生活は計画どおりにはいきません。
今回は、我が家が平屋を選んだ理由と、将来を考えて取り入れた工夫。そして実際に子育てをしてみて分かったメリット・デメリットを書いてみます。
家は「建てたときの自分」だけが使うものではない
家を建てたのは30代です。
でも、その家に60代、70代、80代になっても住んでいる可能性があります。
今なら階段も普通に上れるし、床から立ち上がることもできます。
でも、家は何十年も使うもの。
仕事で高齢者の生活に関わる中で、
「今できることを基準にするだけではなく、将来の身体の変化も少し考えておきたい」
と思うようになりました。
父は平屋育ちで「二階建て」に憧れていたらしい(笑)
平屋を選ぶとき、自分の父の家づくりも少し頭にありました。
父は子どもの頃、平屋で暮らしていました。
だからなのか、
「自分が家を建てるなら二階建てにしたい」
という憧れがあったそうです。
実際、私の実家は二階建てです。
さらに父は、
「子どもに“サンタさんは煙突から入ってくるんだよ”って言いたい」
という理由で、煙突まで付けようとしたらしいです(笑)。
そこは母に止められたそうですが(笑)。
家には、こういう合理性とは別の「憧れ」もあります。
それはそれで、私はいいと思っています。
そんな父も、今は2階へ上がるのがしんどいときがある
現在、父の寝室は2階です。
年齢を重ねた今は、
階段を上がるのがしんどいと感じるときもある
ようです。
もちろん、だから二階建てが悪いという話ではありません。
父自身が憧れて建てた家ですし、そこで私たち兄弟も育ちました。
ただ、父の姿を見ていると、
若い頃には何ともなかった階段も、何十年後には感じ方が変わるんだな
とは思います。
それも、我が家が平屋を選んだ理由の一つです。
我が家は「歩行器や車椅子でも暮らしやすい」を意識した
我が家では、将来歩行器や車椅子を使う可能性も想定しました。
もちろん、実際にそうなるかは分かりません。
できれば夫婦とも元気に歩き続けたいです(笑)。
ただ、家を建てる段階でできることなら、最初から少し考えておこうと思いました。
そのため、我が家では、
- 玄関にスロープ
- 基本的にすべて引き戸
- 室内は段差なし
- 廊下はできるだけ少なくする
- 必要な廊下は車椅子でも動きやすい広さを意識
- 寝室のすぐ隣に広めのトイレ
- スイッチやコンセントを少し低めに
- 階段を使わず生活できる平屋
という形にしました。
今の私たちには必要のないものもあります。
でも、将来役立つ可能性があるなら、家を建てるときにできる範囲で入れておこうという考えでした。
引き戸は、老後だけでなく子育て中も便利だった
扉を引き戸にしたのは、歩行器や車椅子でも使いやすいと考えたからです。
でも実際に暮らしてみると、子育て中の今も便利でした。
我が家の引き戸にはソフトクローズ機能があり、最後はゆっくり閉まります。
勢いよく「バタン!」と閉まりにくいので静かですし、子どもがいる生活でも使いやすいと感じています。
老後のために選んだものが、思ったより早く役立ちました。
広いトイレが最初に活躍したのは「老後」ではなくトイトレ(笑)
寝室のすぐ隣には、将来車椅子でも使いやすいように、少し広めのトイレを作りました。
ところが、その広さの恩恵を最初に受けたのは、
老後の私たちではなく、娘のトイレトレーニングでした(笑)。
子どもと親が一緒に入っても窮屈になりにくいので、トイトレ中はかなり使いやすかったです。
家づくりをしていた頃には、そこまで考えていませんでした。
トイレを2ヶ所作ったおかげか、今のところ争いは起きていない(笑)
我が家にはトイレが2ヶ所あります。
これは老後対策というより、
「朝、家族でトイレの取り合いをしたくない」
という理由が大きかったです(笑)。
家族が同じ時間に起きれば、
「今入りたかったのに!」
ということもあるはず。
今のところ、トイレをめぐる無駄な争いは起きていません(笑)。
作ってよかったと思っている部分です。
低いスイッチとコンセントには、思わぬデメリットがあった(笑)
将来、車椅子などで座った状態でも使いやすいように、スイッチやコンセントは少し低めを意識しました。
ただし、これには子育て中ならではのデメリットがありました。
子どもにも早い段階で届きます(笑)。
一般的な高さならまだ届かなかったかもしれない時期から、普通にスイッチを触れます。
しかも、まだ「これは触っていい」「これはダメ」が十分分からない頃です。
スイッチだけならまだしも、
使っているコンセントまで平気で抜いてきます(笑)。
身長には個人差がありますし、すべての家庭で同じとは限りません。
でも我が家では、
「老後には便利そう」
と思っていた高さが、
「子育て中はいたずらしやすい高さ」
にもなりました(笑)。
これも住んでみて初めて分かったことです。
床に座らない生活を想定していた
家を建てるとき、我が家では床へ直接座る生活をあまり想定していませんでした。
年齢を重ねると、床から立ち上がる動作が大変になることがあるからです。
そのため、
ダイニングはテーブルと椅子。
リビングはソファ。
基本的に床には物を置かない。
そんな生活を考えていました。
床に物がなければ掃除もしやすいですし、将来的にはロボット掃除機を使えば、
「掃除もかなり楽になるはず!」
という完璧な計画でした(笑)。
私は掘りごたつを作りたかった(笑)
そんな計画を立てておきながら、私自身は一つだけ欲しいものがありました。
掘りごたつです。
実家に掘りごたつがあったので、新しい家にも作りたいと思っていました。
ところが妻から、
「歳を取って床から立つのが大変だから、床生活をしないようにするんじゃなかったの?」
と、私自身の理屈を盾に却下されました(笑)。
しかも、作るとなると費用も20万円くらい。
今はテーブル型のこたつもあります。
最終的には私も、
「……まあ、確かにいらないか(笑)」
と納得しました。
現在の床は、おもちゃだらけです(笑)
そして子どもが生まれた現在。
「床に物を置かない生活」は、
見事に消えました(笑)。
床にはおもちゃ。
娘は床に寝転んで遊ぶ。
さらに、転んでもできるだけ安心して全力で遊べるように、リビングにはクッション性のあるマットまで敷いています。
老後は床生活を避けようと思って作った家なのに、
現在は家族で思いっきり床を使っています(笑)。
ロボット掃除機を動かすために、まず人間が片付ける(笑)
当然、その状態ではロボット掃除機もそのまま動かせません。
当初の予定は、
床に何もない
↓
ロボット掃除機を動かす
↓
勝手にきれいになる
でした。
実際は、
床におもちゃがある
↓
ロボット掃除機を動かせない
↓
まず人間がおもちゃを回収する(笑)
↓
ようやくロボット掃除機を動かす
です。
「全自動とは……?」
と思うこともあります(笑)。
でも、子どもが小さい時期なんて、そりゃそうだよなとも思っています。
今しかない生活です。
→ 【子育てで自分の時間がなくなった】それでも今を大切にしたいと思う理由
平屋にしたけど、二階建ての階段が大活躍したこともある
ここまで読むと、
「やっぱり平屋がいい」
という記事に見えるかもしれません。
でも、二階建てにも思わぬ良さがありました。
娘が小さい頃、実家の階段の上り下りにハマった時期があります。
上る。
下りる。
また上る。
また下りる。
本当に終わりませんでした(笑)。
我が家では、某映画になぞらえて、
「無限階段編」
と呼んでいました(笑)。
付き添っているこちらが、
「まだやるの……?」
と先に根を上げるくらいでした。
でも、本人は楽しそう。
かなり身体を動かしていたので、いい運動にはなったと思います。
しかも、その日は昼寝も夜もよく寝てくれました(笑)。
父が憧れて建てた二階建て。
何十年もたって、
孫の遊び場としても大活躍しました。
結局、平屋にも二階建てにもそれぞれ良さがある
だから私は、
「老後を考えるなら絶対に平屋」
と言いたいわけではありません。
土地の広さ。
予算。
家族構成。
暮らし方。
何を大切にするかで、答えは変わります。
父にとっては、子どもの頃から憧れていた二階建てに住むことにも価値があったと思います。
娘にとっては、その階段が楽しい遊び場になりました。
我が家は、仕事で見てきたことや父の現在の姿も考えて、平屋を選びました。
どちらが正解というより、自分たちが何を優先するか。
家づくりも、お金の使い方と同じなのかもしれません。
→ 【浪費は悪いこと?】妻のセダンも私のバイクも、買っていいと思う理由
「老後のための家」ではなく、家族の変化に合わせて使える家にしたい
我が家は、かなり先のことまで考えて家を設計しました。
でも実際には、
老後のための広いトイレが娘のトイトレで役立つ。
老後のための低いスイッチが娘のいたずらに使われる(笑)。
床に物を置かないはずが、おもちゃだらけになる。
未来なんて、完璧には予測できません。
だから今は、
最初から老後の暮らしを完成させておくのではなく、家族の変化に対応しやすい土台を作っておいた
くらいに考えています。
今は、娘が思い切り遊べる家。
将来は、夫婦の身体が変わっても暮らしやすい家。
そして、いつか子どもが大人になったときには、
「実家に帰ろう」
と思える場所になってくれたら嬉しいです。
→ 【資格職はサイドFIREと相性がいい?】医療・介護系の国家資格を持つ私が45歳で仕事を減らせると思う理由
まとめ|何十年後も、そのときの家族に合う家であってほしい
我が家が平屋を選んだ大きな理由は、医療・介護に関わる仕事をする中で、将来の身体の変化を考える機会が多かったからです。
玄関のスロープ。
引き戸。
段差のない室内。
広めのトイレ。
低めのスイッチやコンセント。
そして、階段を使わず生活できる平屋。
将来の歩行器や車椅子生活も少し想像して家を作りました。
でも実際に暮らしてみれば、想定外だらけです。
低いコンセントは娘に抜かれる。
床にはおもちゃが散乱。
ロボット掃除機を動かすために、まず人間が片付ける(笑)。
一方で、広いトイレはトイトレに役立ち、引き戸も子育て中から便利でした。
そして我が家にはない階段も、実家では娘の「無限階段編」の舞台になりました(笑)。
そんな経験をすると、
家づくりに絶対の正解なんてないんだろうな
と思います。
家は、計画どおりに暮らすためのものではなく、そのときの家族に合わせて使っていく場所。
今は子どもが全力で遊べる。
将来は夫婦が歳を取っても暮らしやすい。
そしてその先は、子どもたちが帰ってこられる。
何十年後かに、
「この家にしてよかったね」
と夫婦で言えていたら、それで十分だと思っています。
※この記事は、我が家の家づくりで考えたこと・実際に暮らして感じたことをまとめた体験談です。身体状況や住宅条件によって使いやすい設備や設計は異なります。個人特定を避けるため、職種・勤務先・地域などの詳細は公開していません。
